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2009年06月29日

見えないものを見る

HRIの内田さんが「見えないものを見る」という表題でメルマガを書かれていました。
以下、引用です。


リンゴの無農薬栽培に世界ではじめて成功した
木村秋則さんという方がいます。

「リンゴは農薬を使わなければ育たない」
というのが常識だそうです。

木村さんは、その常識に挑みました。

挑戦は過酷きわまりないものになりました。
くる年も、くる年も
虫が大発生し、病気が蔓延し、
葉が散り、花も咲かず・・。

もちろんリンゴは1つも実りませんでした。

リンゴ農家としての収入源を断たれ
家族は極貧状態となりました。

それでも木村さんは
「無農薬でリンゴを栽培する。
それが自分の天命なのだ。
ここで自分が諦めたら、
もう誰もそれをやろうとしないだろう。
自分が諦めるということは、
人類が諦めるということなのだ」

とがんばりました。

5年が過ぎ、6年が過ぎました。

あらゆる方法を試みました。
800本あったリンゴの木は
半分が枯れました。

ある時、木村さんは本当に万策尽きた
と感じました。
もう試してみることがなくなったのです。

やるべきことがみつからないのなら
生きている意味はない。
「死のう」と思い
夜の岩木山を登って行きました。

1時間2時間と歩き、死に場所を探しました。

ロープを木にかけようとして失敗しました。
落としたロープを探して
ふと見上げると

リンゴの木が月の光に照らされていました。

こんな山の中で誰も手をかけず
リンゴの木がたわわに実をつけている。

そして、木村さんにはすべてがわかったのです。

「自分は今まで、リンゴの木の見える部分だけ、
地上のことだけを考えていた。」

自然の中に、孤立して生きている命はない。
すべての命が、他の命と関わり合い、
支え合って生きている。

自分はリンゴを守ろうとするあまり、
そのいちばん大切なことを忘れていた。

挑戦をはじめて7年目の秋、
ようやく、葉が3分の1残りました。

翌年の春先、新しい枝が10センチほど伸びました。

8年目の春には、400本の中の1本に
7個の花が咲き、そのうちの2個が実をつけました。
その秋は、葉が3分の2残りました。

そして、9年目
すべてのリンゴの木に花が咲きました。

木村さんの育てたリンゴは
「この世に生きる喜びのエッセンス」のような
味がするそうです。

木村さんはこう言っています。
「何も出来ないと思っていたのは、
何も見ていなかったからだ。
目に見える部分ばかりに気をとられて、
目に見えないものを見る努力を忘れていた」

何ものも一人で生きているものはなく
すべて支え合って生きているということ。

このことに気づかされるとき
すべてのいのち、すべてのできごとに
感謝せずにはいられなくなります。



あらためて『奇跡のリンゴ』という木村さんの著書を読めば、内田さんが感じられたような「すべてに感謝しなければ」という気持ちが沸いてきます。

木村さんが育てたリンゴは、「『この世に生きる喜びのエッセンス』のような味がする」という言葉がとくに印象的です。

一昨日くらいの新聞に自殺者についての記事がありましたが、このままでは昨年を超える増加ペースで統計を取り始めてから最多になる見通しだとのこと。

努力と挑戦を続ける木村さんのような方が身近に増えれば、自ら命を絶つという選択肢を選ぶ人は、ずいぶん少なくなるかもしれません。








Posted by KNブログ at 01:04│Comments(0)
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