マニュアル本を読むと競争相手と同じようになるので読まない

KNブログ

2010年02月14日 23:51

川添です。

成毛眞さんのブログ記事「就職活動中の大学生を応援してみる」がツイッターで結構つぶやかれているようです。

メーカーや商社などの営業系総合職希望者を対象とした「成毛流就活戦略」とも言うべき内容で非常に興味深い。

世の中には、シュウカツに限らず、「対策」「マニュアル」「法則」などコマーシャリズム満載の画一化された商品、サービスがあふれています。どこかに内定を!と焦っている学生さんはこれらにはまることが多いのではないでしょうか。

上記の「対策」「マニュアル」「法則」などは他人が考え、ある意図を持っていいようにしか作っていないことも多いと思われる(それで成功したという人に会ったためしがない)ため、やはり自分自身で考え抜き、行動に移し何度もぶつかっていくと、成毛さんが書き出された戦略が「そうだよなー」と腹落ちするのではないかと思います。

ちなみに娘は一切の就活マニュアル本を読まなかった。そのため、上記と同じことがマニュアル本に書かれているかもしれない。マニュアル本を読むと、競争相手と同じようになってしまうのが怖くて読まなかったとのことだ。それゆえ、もしこのメモが参考になるようであれば、コピーしないでほしい。参考にならなければ、黙って無視してくれればよい。本当に気の毒な就職環境だけれど、がんばってほしい。


とはいえ、最後に ↑ のように締めくくっておられるように、これらも他人が考えたものであって自分なりの対策ではないということになります。

それで娘さんの「マニュアル本を読むと、競争相手と同じようになってしまうのが怖くて読まなかった」というのがとても興味深くて、これは市場飽和した状態のビジネス環境にも当てはまるなーと思います。ライバル企業の動向ばかりみて、追随してばかりでは、いずれ価格競争になっていまいます。ジーンズ安売り戦争はちょっと目を覆いたくなります。

シュウカツだろうがビジネスだろうが、マネしたところでレッドーシャンになってしまい、血と血の争いをしなければいけません。以前、ブログで書いたような「発想の転換と付加価値の創造」が必要です。

これは最近の医療業界にも同じことが言えるわけで、他院との差別化を図ろうとしたり、または保健適用内の診療だけでは将来的な展望を見出しづらくなったクリニックについても、エステをはじめとする美容系などの自由診療をはじめようとするドクターも増えているようです。
ですが、始めたからといって単にホームページに「始めました!」と告知をしても、すぐには集患、増患にはつながりにくいものです。この【自由診療を始めた⇒ホームページ作った(掲載した)】というやり方もレッドーシャン的手法なのですから、やり方を一ひねり考えなければいけません。

そのあたりを今日のセミナーで紹介しました。参加者の方々は非常に情報感度が高い方々ばかりがおみえでした。
http://www.ecsoken.com/seminer/20100214mov/

いずれにせよレッドーシャン的な発想から脱却し、独自の付加価値を作ることが、シュウカツでもビジネスでも大切と強く感じています。

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